東京・上野動物園で10月に生まれたアジアゾウの子どもが1日、お披露目された。同園は1882年に開園した日本で最初の動物園だが、繁殖が難しいとされるゾウの子どもが誕生したのは初めて。138年の歴史で初の快挙に沸いている。
生まれたのは10月31日。背中までの高さ1メートル、体重120・5キロだった。名前は募集中で、「タワン」「アルン」「アッサドン」の3案から投票で決める。
母親の「ウタイ」は、父親「アティ」とともに2002年、タイから贈られた。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが誕生したことを記念してのことだった。
同園によると、ウタイは4年前にも妊娠が確認されたが、流産していた。それだけに、飼育員は慎重に見守ってきた。10月下旬から泊まり込みで観察を続け、出産を支えた。出産後、子どもはほどなくして立ち上がったが、乳に吸い付くことはなかなかできなかった。飼育係が手伝いながら練習し、生まれてから2日後にようやく、母乳を飲むことに成功した。
難しいゾウの繁殖
上野動物園でゾウの飼育が始ま…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル